(幹事社)
今お聞きした、その3者協議っていうのは、どういった趣旨での3者の協議でしょうか。
(知事)
これは、8月くらいに愛知県の方から、ぜひ国の関与してほしいというような意見がありまして、私も大村知事とお目にかかりまして、これは全幹法という、全国整備新幹線法に関わる法律に基づいて、JR東海さんが進めている事業なわけですね。ですから国が関与されているので、私もこの件については国の関与が望ましいということで、愛知県の大村知事さんと合意いたしました。それを受けまして、私ども、国の方に働きかけまして、結果的に静岡県とJR東海さんと国とが3者で協議していくという、その申し合わせをいたしました。それに基づいた、今日は会議ということです。
(幹事社)
会議が具体的にどういうことを話し合うところっていうのは。
(知事)
これは鉄道局の方からの、来てほしいということなので、話題は国の方から出るかなと思っております。われわれの方はもちろん説明すると。現状について、3者で共通認識を深めるということは、まず行われて、そして国の方の関与について、今度それに基づいて、次のステップが生まれる可能性がありますが、今、差し当たって、それ以上のことは分かりません。どういうテーマで話し合うかっていうことについて、言われたわけではありませんので。
(幹事社)
ありがとうございます。関連して、他各社さんありましたらお願いします。
(記者)
ちょっと確認になるんですが、前回、知事の方からルート変更は求めないとおっしゃったので、先ほどの言い分であると、先ほど幹事社からの質問では、工法かルートかに変更を求めるのかという質問だったので、今の知事のお答えからすると工法については変更求めていきたいという趣旨のことと私は受け止めたんですけども、それで間違いないでしょうか。
(知事)
そう、そのとおりです。今の工法のまま進めるとおっしゃってるわけですね。今の工法以外の方は考えられない。しかしながら、検討するとおっしゃってるわけです。ですから、この工法について、県外に流出することのないような工法を、彼らは全量戻しというのが約束ですから、それを提示する必要があるんですね。それに対して、われわれは待っているということです。
(記者)
それと、現在やっているという3者協議に対して、今、鉄道局の方から言われて行ったのであって、その内容について関知していらっしゃらないとおっしゃったんですけど、知事がこの3者協議に対して望むことというのは何かございますでしょうか。
(知事)
そうですね、現状をしっかり国が把握するということが大事だと思います。今の生物多様性会議だとか、地質に関わる会議、この二つございますけれども、国の方からもオブザーバーとして入ってきていただいてるわけですね。その情報は上がってると思いますけれども、最高の責任者、局長が直に、それぞれのトップから、宇野さんと本県を代表している難波本部長から聞くということになったので、いくつかの確認と、それから何らかの提示があるかもしれないなと思っていますが、取りあえずは、彼が帰ってくるのを待ちたいと。何とか、エコパに行く前に帰ってくれればいいなと思ってるんですが。
今日はおもてなしで、オーストラリアとジョージアの試合に行って、ホスト役ですから、行かなきゃいけないということで、さもなければ後から、こっちに戻ってくるんじゃないかと思いますので、皆さんの方でも、先に情報があるかもしれませんね。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
国交省が今日やるよっていう話は、今日この通知が来たっていうことですか。
(知事)
そうです。私、今朝何時ぐらいになるでしょうか、静岡新聞社で、税務署の話と、消費税うんぬんに関して話をして戻ってきて、難波君が来て入って、これから行くという。ああ、そうですかってことで、だから、今朝の10時くらいだと思いますね。
(記者)
今、期待されることっておっしゃったんですけれども。
(知事)
ようやく局長が腰を上げてくださったというのは大きいです。
(記者)
先ほど、先週の部会の中で、今、振り出しに戻るようなというような受け止めをされてましたけれども、今ままででもJRさんの態度であるとか、なかなか、ほしいって言った資料を出してきてこないっていうところを踏まえて、国に、JRに指導してほしいとかそういったところってありますか。
(知事)
現状分析すると、自ずと対策は出てくると思いますね。工事に関わる人に危険があってはいけないですね。なぜ、下向きに掘るかというと、畑薙山断層ってのがあって、そこに相当の水がたまってると。それがボーンと出てきたら水没しますからね。ですから、下向きに掘らざるを得ないということでしょう。いえいえ上向きに掘るんだ、そうすると水が流れるから。下向きに掘ると水没するから、だからもうそこに水があるということは分かってるわけですね。1キロもあるわけでしょ。巨大な量ですよ。それを、われわれは表面を流れる大井川だけではなくて、大井川の水脈ってのは地下にもありまして、その地下水に依拠している。会社も数百社ありますよね。そういう会社のことも含めて、見ますと、流域全体なんですね。
ですから10市町があると思いますけども、首長、先生も水のことは大変に心配されてますから、こうした情報は、やはり鉄道局の方もしっかり認識していただいて、現状認識した上での政策ということが大事だと。それの、重要な一歩になったかなと。われわれがオブザーバーとして来てくれと言いまして、前の大臣、石井大臣が即対応していただきました。数日後に来てくれましたね。そして、来るべき人もレベルが上がりました。今度は最高責任者が自ら担当者、直に話を聞きたいって言ってるわけですから。ですから、その意味では、大いなる前進ではないかと思っております。
(記者)
そういう意味では、何らかの提示があるのではないかという期待をされてましたけど、そのへんの穴埋めをするというか、そういったところも、余談になっちゃいますけど。
(知事)
水嶋さんという人を存じ上げないんですが、道路局はある程度分かるんですけど、運輸絡みの方は分かりません。技術者でないということだけ、経歴で見たら分りましたが、正しい判断をされるように願っています。
(幹事社)
リニアに関する質問は大丈夫ですか。
(記者)
リニアの関連といえば関連なので、今このタイミングでお伺いします。今月7日に、山梨県内にあるJRのリニアの実験線の車両基地で火災が発生して、作業員3人が衣服に火花が燃え移って重軽傷を負うという事故がありました。これはリニア新幹線への信頼を揺るがしかねない事態だと思うのですが、この事故に対する知事の受け止めとJRに今後望む対応を教えてください。
(知事)
いいご質問だと思います。この火災が停車中の車両から発生したと。そしてそれの鎮火に1時間20分かかったと。そして3人のうち2人が重傷を負ったと。お一人が軽傷といえ、ともかく火傷をされたということですね。もしこれが走行中であったり、あるいはアルプスの下であったらどうなるのかと思いますね。パニックになるのではないかというふうに思います。仮に鎮火できて、しかし点検のために動かさないとなれば乗客をどうしなくちゃいけないかと。であれば、非常口から逃がさないといけません。だけど非常口なってないですねあれは。大体千メートル下から、はす交いに向かって上がるわけですから。山の中を2、3キロ歩かされるわけです。しかも出たところ山の中です。これはもう論外の非常口です。非常口になっていないと思ってるんですね。もしもこういうことが起こると、あなた方が非常口と言ってることが非常口にはなってないと。だからそこで、もうほとんど冬であれば凍え死ねというのと等しいような、そういうものを非常口と称してるのもおかしいと私は思ってるんですが。今回の火災は、そうした危機管理に対して重大な警鐘を鳴らしたというふうにみております。
(記者)
知事が先ほど指摘された非常口の構造などについても、今後改善を求めていかれるというおつもりはあるでしょうか。
(知事)
そもそも非常口と言うのがおかしいと。これはグローバル地域研究センターの西先生が、スイスの下を走ってるトンネルからの非常口について、その山の中に非常口が出られるようにしてるっていうのは論外だと。JR東海さんがそれをもって非常口と言ってるのは世界を知らないというふうにエッセイというか、論文で書かれています。グローバル地域研究センター、西、なんて言ったかね。東西南北の西という先生ですが、ぜひ論文取り寄せてみてください。説得力のある論文です。
(記者)
ありがとうございました。
(幹事社)
ほかリニア関連はよろしいですか。ではそれ以外に質問ある社がありましたらお願いします。 |